ビジネスマンであれば、一度は聞いたことがある、”ブランディング”という言葉
ですが、”どんなものか説明してほしい”と言われて、明確に回答できる方は、
以外に少ないのではないでしょうか。そもそも”ブランディング”、”ブランド
とは何なのか。その答えを探してみましょう。

1.ブランドとは
2.企業側から見たブランドの役割
3.ユーザー側から見たブランドの役割
4.ブランディングができないことで生じる問題
5.ブランディングのメリット
6.ブランドの構成要素
7.ブランディング実施のステップ
8.ブランディングの評価方法

1.ブランドとは
 ①ブランド(BRAND)とは、英語の”BURNED”からきており、焼印を押す
  いう意味がその起源です。古くは、放牧している牛に焼印を押したり、
  醸造されたウイスキーの酒樽に焼印を押したりして、所有者や製造元
  を区別するために、文字やマークを入れたことが始まりです。
 ②ブランドという言葉を聞くと、誰もがイメージするのが、高級ブランドの
  商品ですね。シャネル、エルメスに、価格が高くても憧れを抱く人が
  います。理由は、シャネル、エルメスなどのブランドそのものに、価値を
  感じているユーザーがいるからです。
 ③ブランドとは、形のない価値、ユーザーが、商品やサービスに対して持つ
  共通のイメージという事になります。又ブランディングとは、商品やサービス
  について、ユーザーに共通のイメージを認識させる事をいいます。
 ④ブランディングを実施し、市場でのポジショニングを確立することにより、
  商品やサービスの価値を認識してもらい、ユーザーを獲得することができます。
 ⑤因みにブランディングは、何も高級ブランドに限った戦略ではありません。
  例えば、スーパーやコンビニ、小さな商店など、あまりブランドとは関連なさそう
  な商売でも、当たり前のようにブランディングを実施し、ユーザーは何らかの
  価値を認識しています。

2.企業側からみたブランドの役割
 ①市場での差別化。例えば、おしゃれなパソコンMAC.
 ②商品、サービスに対して愛着、信頼(顧客ロイヤリティ)を持ってもらうことに
  よる売上の安定、例えば、ファンケルのコスメを買うから次回もファンケルで買う。
 ③CM、チラシなどの宣伝に頼らないことによる利益増。スターバックスは、宣伝
  しないにも拘わらず、知名度が高い、
 ④プレミアム価格。通常より価値のある商品に対して設定された上乗せ価格で
  利益増が期待できる。

3.ユーザー側から見たブランドの役割
 ①ブランドイメージに自分を重ねる意味付けの機能。セレブに見せるために、
  ルイビトンのバッグを持つ。
 ②購入までのコスト、時間を減らす識別機能がある。一例、モスバーガーに行こう。
 ③リスク回避のための品質保証。国産は安心だ。

4.ブランディングができないことで生じる問題
 ①ブランディング構築を怠ると生じるのが、価格競争です。ブランディングで顧客
  ロイヤリティを獲得できなければ、値下げをしてでもユーザーを獲得する
  しかありません。
 ②値下げで顧客を呼ぼうとすると、利益率を下げるため、企業は広告費を削減しよう
  とします。広告費を削ればコストを削減できるものの、新たな顧客獲得は、
  難しくなります。
 ③こうした状況に陥らないためにも、ブランディングを実施し、ユーザーを逃さない
  ような価値を見出し、認識してもら必要があります。

5.ブランディングのメリット
 ①利益が増える。ブランディングによって、名前を認識してもらい、顧客ロイヤリティ
  が高まると、売上の増加と安定的な収益を期待することができます。類似の商品、
  サービスがあっても、差別化できますし、プレミアム価格による上乗せや、
  価格維持もできるでしょう。
 ②優秀な人材の確保。ブランディングで自社の社名が広がれば、優秀な人材確保
  にも、効果が期待できます。
 ③取引時の優位性。例えば、自社が何らかの発注をした場合、ブランド力があるの
  とないのでは、発注先の対応は変わってきます。ブランド力の高い企業からの
  発注であれば、実績につながるため、通常より条件が良くない場合でも、
  引き受けたいと考えるからです。

6.ブランドの構成要素
 ①ブランドアイデンティティ。ブランドが象徴する普遍的なイメージのこと。
 ②抽象的ブランドメディア。ブランドアイデンティティをやや具現化したもので、
  スタイル、コードと呼ばれることがあります。スタイルは、ブランド
  アイデンティティを 目に見える形に、コードは、ブランドアイデンティティを
  言葉にしたものです。
 ③可視的ブランドメディア。チラシ、雑誌、テレビCMと言ったメディアのこと。

7.ブランディング実施のステップ
 ①環境分析を行う。自社の競合についてや市場、ターゲットユーザーといった
  要素を明確にする。
 ②ブランドアイデンティティを考える。自社ブランドがどのような強みを持っているか
  を考え、ユーザーに持って欲しいイメージや、提供したいブランドの価値を、
  検討していきます。
 ③メディアに落とし込む作業。可視的ブランドメディアを検討する際のベースとなる
  コード、スタイルを決めていく。コード、スタイルが決まったら、可視的ブランド
  メディアに落とし込んでいきます。

8.ブランディングの評価方法
 ①ブランド認知。ブランドがどのくらい認知されているかという事。
 ②ブランドロイヤリティ。ユーザーがどのくらい、ブランドに愛着を持っているか。
 ③知覚品質。ブランドに対して、ユーザーが感じている品質のこと。
 ④ブランド連想。ブランドを思い浮かべた時に抱くイメージのこと。
 ⑤その他ブランド資産。ブランドを資産と考え、その経済力を測るなど。